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不妊鍼灸|鍼灸院

当院の不妊鍼灸|鍼灸院

当院の不妊鍼灸|鍼灸院

「○○をすれば、必ず妊娠できます!」と言った類の宣伝を見ることがありますが、そんなに簡単ならば「不妊症」という言葉はこの世界からなくなっているはずです。

日本産婦人科学会が発表している高度生殖医療(ART)における2013年治療成績、移植あたりの妊娠率28.7%。

この結果を高いとみるか、低いとみるかはそれぞれかと思います。

  • ひとりの女性が不妊を主訴で来院され、妊娠できた=100%の妊娠率
  • ひとりの女性が胚移植を10回受けて10回目で妊娠できた=10%の妊娠率

同じ妊娠率を表現しているものですが、前者は来院している方が妊娠した確率、後者は胚移植あたりの妊娠した確率を出しています。日本産婦人科学会の28.7%というデータは後者のものとなります。

「100%の妊娠率」や「60%以上の妊娠率」という類の妊娠率のデータは集計方法にトリックがある、ということをご理解頂けたかと思います。

私たちは「1%でも確率を上げるサポートが出来れば」、と日々鍼や灸を使って治療をしています。そんな私たちの不妊治療におけるサポートの考えを以下に記載しています。

不妊治療を行っている方への
私たちが出来ること、それは

卵子の質・卵巣の機能を低下させる要因へのアプローチ

卵子

当院へご来院される方を東洋医学的に診ていると、ほとんどの方にある特徴が見られます。

不妊の原因は様々ではあるものの、共通した特徴があるという事実を踏まえて、西洋医学的な不妊の原因を意識しつつ、東洋医学的な治療を行い、妊娠へのサポートを行うことが、当院の不妊治療となります。

意識しなければいけない「卵子の質の低下」

年齢を重ねて行く度に、卵子の調子も悪くなりやすく、妊娠の確率が落ちてしまうことを考えていかなければなりません。

これが、いわゆる「卵子の質の低下」と言われるものです。

現代西洋医学では、再生医療の他にミトコンドリアに注目し研究していますが、まだヒトの臨床には使える段階ではないようです。

卵子の老化

卵子は無限ではない?

子宮

抗ミュラー管ホルモン(AMH)をご存知でしょうか。

卵子は女性が産まれてから新しいものは造られない、ということに繋がりますが、初潮から閉経までに排卵出来る数が決まっています。

残りの排卵出来る数を計測(予測)することが出来るのが、AMHというものなのです。年齢を重ねると卵子の質も低下し、染色体異常や流産率が高くなってしまいます。

しかし、「AMH値が低い=妊娠率が低い」という訳ではありません。AMHはあくまでも卵巣内に眠っている卵子の数を反映(予測)している値ですので、値が高ければ妊娠しやすいとか、低いから妊娠できない、という意味ではありません。「AMHはあとどれくらい排卵する事が可能なのか」、という目安なのだと理解するということになります。

卵子の排卵数

卵子の質の低下やAMHの低値があったら何もできないの?

総務省統計局が発表している、女性の年齢階級別出生数を見ると、

  • 大正14年:45~49歳の出生数19,338人
    (※女性の総数2,086,091人、全体の0.92%)
  • 平成24年:45~49歳の出生数960人
    (※女性の総数1,037,231人、全体の0.092%)

なんと、大正14年の45歳以上の方が19,000人も出産しているというのです。平成24年の45歳以上の方と比べてみると、約20倍の方が出産されているという事になります。

大正14年の45歳以上の方が出産している割合を、平成24年の女性の人口で置き換えてみると・・・960人が→ なんと約9,543人に!

これらデータから何が見えてくるか

大正期の女性の平均寿命は、43.20歳(大正10~14年)で、現在は86.30歳(平成22年)へと推移しています。大正期の45歳以上の出産は、平均寿命よりも高い年齢での出産になります。にも関わらず、現在の女性の20倍の出産数、10倍の出産割合で産むことができていた事実。

日本産婦人科学会が発表しているART成功数を見ると、29歳の胚移植あたりの妊娠率42.0%だったのに対して、46歳以上の胚移植あたりの妊娠率は5.0%以下になっています。年齢を重ねれば重ねるほど成功率は下がっていきます。

明らかに、年齢が妊娠率の低下を招いている。という事実は変わりません。

しかし、大正時代のデータを見れば、年齢だけが卵質低下の原因ではなさそうだ、と言えるのではないでしょうか。少なくとも妊娠・出産数低下の原因が年齢だけではない事が示唆されるデータではないでしょうか。

当院ではこの事実に着目し、不妊治療へのアプローチ法を独自に考え、提供しています。

当院が多くの臨床を経験する中で見えてきた傾向

当院へ受診した方のお話しを聞いていくと、ある傾向が見えてきました。それは、

  • 性交渉の回数が極端に少ない(月に1~2回、タイミング療法中は排卵期のみ)
  • 食材の季節感やバランスが非常に悪く、身体を冷やすものが多い
  • デスクワーク中心の方が多く、下半身の血流が極端に悪い

日本だけではなく、先進国になると、妊娠数が世界的に落ちる傾向にあるようです。様々な原因があるのでしょうが、私たちが注目したのは、大正期の女性と現代の女性を比較検討すると、やはり「生活習慣の違い」が大きいということ。

早く産むことが不妊症にならない最大の予防でしょうが、年齢を若返らせることはできません。しかし「周期に合わせた性交渉頻度」、「食生活」、「血の巡り」は改善する事が可能です。

当院では、「男性・女性共に周期に合わせた治療」「東洋医学的な食の見直し」と「鍼灸治療でしかできない血流改善法」を行うことにより、妊娠出産率向上へのサポートをしていきます。

不妊の相談はし難いもの。私たちは東洋医学という形でアプローチしていきますが、必ずしも鍼や灸で治療していかなければいけない、というものでもありません。鍼灸以外のものを勧めることもありますし、他医療機関に受診した方が良いと判断した場合や、不妊専門クリニックを変更した方が良い場合など、適宜提案させて頂きますので、気構えずに安心してご相談ください。

採卵・移植に向けた治療プログラミング

すべての方に共通すること

初診時には、お身体の状態を把握するため、東洋医学的な問診をじっくりと行います。日常生活から、過去の精神状態なども含めたものから現在の問題点を把握していきます。食事や日常生活で問題になっていることを含め、導き出された情報を基に治療を組み立て、妊娠しやすい身体づくりを目指していきます。

周期に合わせた治療

人工授精

当院では、おひとりお一人の体質や生理周期に合わせて治療を行っております。生理周期何日目にご来院下さいとお伝えしても中々そこに合わせるのも難しいのが現状かと思います。ストレス無く通って頂くことが重要と考えておりますので来院スケジュールについてお気軽にご相談下さい。

但し、移植日に合わせた治療日の調整は着床の確率向上のために必要と考えておりますのでそちらにつきましてはご案内させて頂いております。

医療機関の選択をサポート

不妊クリニック

東京都の特定不妊治療費助成事業の医療機関として指定を受けている指定医療機関の数は79施設、横浜市内の指定医療機関の数は16施設、東京・神奈川で計102施設もあります。(平成28年6月現在)

当院のHPをご覧の皆さまも、数ある施設の中からひとつ受診する場所を決めることとなります。

すべての医療機関には不妊治療が可能な医師が配置されていると考えて良いと思います。ただ、医師の専門性、胚培養士(エンブリオロジスト)をはじめとするスタッフのスキル、施設の医療機器の充実度などは全国一律という訳には行かないのが現実です。

施設によって治療内容が大幅に違うこともあります。そして成績も違います。「施設を変えたらすぐに妊娠出来た」ということも珍しい話ではありません。

施設ごとに不妊治療の進め方に特徴がありますので、当院で把握している情報をお伝えし、ご自身に合う施設の選択をサポートすることも私たちの大切な仕事と考えています。

関東すべての施設を網羅している訳ではありませんが、当院周辺の施設情報や、都内の施設情報は随時収集しておりますので、当院での治療に並行し、必要であればご案内致します。

※厚生労働省が運営している特定治療支援事業での助成についての豆知識

対象年齢 43 歳未満(妻の年齢)
通算回数 6回(40歳以降で開始した場合3回)
年間回数 制限なし
通算期間 制限なし
助成金額 1回の治療につき15万円まで
(凍結胚移植(採卵を伴わないもの)等については7.5万円まで)
所得制限 730万円(夫婦合算の所得ベース)

疲弊した心のケア

不妊の精神的疲労

「子どもが欲しい」「夫に我が子を抱っこさせてあげたい」「親に孫を見させてあげたい」、様々な幸せを願って不妊クリニックの門をたたいたのに、気が付けば毎日が不安でいっぱい、イライラして夫とケンカばかり、仕事も食事も生活すべてにおいて楽しくない…

当院へ受診される方からこのようなお話を伺うことは少なくありません。

「夫婦が仲良く幸せであっての妊活」これが出来れば苦労しない。

不妊クリニックへの受診は、経済的にも、精神的にも苦しいことです。先が見えない不安、夫に理解してもらえない不安や苛立ち、クリニックの受診で仕事を調整することへのストレス、周囲の反応・・・

すべてが負担になり得るのが現在の不妊治療と言わざるを得ない状況です。「不妊治療が不妊を作る」と言っては誤解が生じるかと思いますが、「ストレス」というものは、血管を収縮させ、また内臓機能を低下させる要因になります。

せっかく妊娠を望んで始めた不妊治療がストレスによる影響で確率を下げることになるようでは本末転倒となってしまいます。

鍼灸が不妊に対し効果的というのは、近年科学的なデータも出てきていますが、何より自律神経系に作用することは医学的にも認められている実績があります。

ストレスを受けた心身が回復してくれるようサポートすることも、私たちの妊活サポート、当院での不妊治療です。

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