月経不順・無月経
月経不順・無月経に対する鍼灸治療
月経が来なくて、楽だし放っておこう。そう思っていませんか?
月経が来ないことを放っておくと、無排卵、若年性更年期などにつながり、女性の健康と美に悪影響を及ぼします。
初経と閉経の年齢はどのくらいが正常?
日本の女性は平均12歳で初経(初めて月経になること)が始まり、閉経は50歳前後で迎えるのが平均的です。
月経周期はどのくらいが正常?
月経周期は25日~38日の間が正常範囲とされています。
出血期間・量はどのくらいが正常?
月経による出血の持続期間は4日から7日間。また月経期間中の月経血の総量は、50~150ccとも言われています。
受診を迷っている方、当院の症例、治療計画の一例をご覧になってからご決断ください。
30代Bさん 月経不順
- 主な症状
- 肩から腰の痛み、頭痛、全身がだるい
- その他の症状
- 無月経
- 初診時所見
- 院受診5日ほど前から症状悪化。家庭内のトラブルが症状悪化の原因と思われる。とにかくつらい。20代前半から月経が毎月ではなく、半年や9ヶ月の間隔。婦人科で無排卵月経と診断されホルモン療法をするも改善がみられず、婦人科の通院を中止した。
- 治療経過
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<初診直後>
- 肩から腰の痛み低下、頭痛はない。
- 真夏のさなか熱中症で倒れる。外気温が高いと症状が悪化するようなので、「清熱」という東洋医学的な処置で対応する。
- 日常生活に影響を及ぼすほどの症状(動けないほどの肩や腰の痛み、頭痛、全身のだるさ)はでていない。普通用ナプキンが必要な程度の出血が2回あった。引き続き治療を継続する。
- 肩や腰の痛み、頭痛はほとんど出なくなった。前回の治療後、月経が8か月ぶりに来た。7日間すごい出血量で、溜まっていた「瘀血(おけつ)」が出て巡りが改善してきたと判断。
- 前回から2か月ぶりの月経。前回ほどではないが出血量は多い。
- 月経周期が2か月間隔で継続するか経過をみる。梅雨の時期なので、だるさが強い。
担当施術者の考察
環境要因が強い方でした。環境によるストレス増悪時、全身症状が増す。この方の症状は、東洋医学的にみて「熱」が症状悪化の原因となる月経不順ですので、「暑い時期や適切でないあたため、温活は症状をより悪くしてしまうので気を付けてください」、とお伝えしました。
上記のような、身体に良いと思うような事が症状を悪化させる場合がありますので、日常生活においてのアドバイスも治療の一環として行っております。